Written By mathew

NBA2015/16-2019/20シーズンのウォリアーズスタッツ推移(得点効率/攻撃回数/eFG%)

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NBA2019-2020チームスタッツ(得点効率/攻撃回数/eFG%)


前回の記事で2019-20シーズンの全チームのスタッツから、ポイント/得点効率/攻撃回数/eFG%に絞り紹介させていただきましたが、2019/20シーズンのウォリアーズの数字が特殊ということを記しました。
何年もNBAを観ている方であれば、特殊なことはデータを見なくても当たり前なことですが、データの裏付けがない状態で特殊ということに、ふわっと感を勝手に(笑)感じてしまった為、今回は過去5シーズンのウォリアーズのデータを記したいと思います。

ウォリアーズの歴史

まずは、ウォリアーズの歴史を簡単にご紹介します。
チームの創設は、1946年。フィラデルフィアの地でスタートします。
NBAの前身であるBAA発足時に参加した数少ないチームでBAA初年度から今も残っているのは、ボストン・セルティックスとニューヨーク・ニックスと、このウォリアーズのみです。

BAA初年度1946年に優勝しているウォリアーズですが、次の優勝は10年後の1956年で、1959年にはウィルト・チェンバレンを獲得。今も現役プレーヤーが記録を伸ばしていくと必ず名前が出てくる選手ですね。
この時代は、強豪ボストン・セルティックスに阻まれファイナル進出は成し遂げられませんでした。

1962年サンフランシスコに移し、1964年にファイナルに進出しますが、ここでもセルティックスに阻まれファイナル制覇とはなりませんでした。
そして1967年に再びファイナルへ進みますが、移籍したウィルト・チェンバレン擁するフィラデルフィア・セブンティシクサーズに敗退しました。元エースが所属する元本拠地を構えていたフィラデルフィアに敗れるとは皮肉なものですね。。

1972年サンフランシスコ湾の東岸オークランドに移転し、ゴールデンステート・ウォリアーズに改称しました。
1975年にNBAファイナルを4連勝(スイープ)で制覇し、19年ぶりのチーム史上3度目の優勝を果たしました。

80年代末以降には、クリス・マリン/ミッチ・リッチモンド/ティム・ハーダウェイの3人の頭文字からRUN・TMCという人気ラッパーRUN・DMCをなぞらえて注目は浴びるものの、1970年代後半末期から2000年代末期までプレーオフに進出できなかったり、プレーオフで勝てない30年ほどの長期低迷期となりました。
マーベリックス所属の息子のティム・ハーダウェイJr.を先に知った私としては、時代がつながっているんだな〜と感慨深くなりました。笑

2009/10シーズンに全体7位指名でステフィン・カリー・2011/12シーズンに全体11位指名でクレイ・トンプソン獲得にウォリアーズの基盤を作ることとなるマーク・ジャクソンHC招聘・2012/13シーズンにはハリソン・バーンズとドレイモンド・グリーンをドラフトで獲得に現在もGMを務めるボブ・マイヤーズがGMに就任・2013/14シーズンにはアンドレ・イグダーラを獲得し今の強いウォリアーズを形成していきました。

2013/14シーズンにプレーオフで善戦しながら、マーク・ジャクソンを解任。選手からは惜しむ声が上がりましたが、スティーブ・カーがHCに就任しました。
そして2014/15シーズンには球団新記録の16連勝やアウェイ10連勝をい記録し、シーズン通してもチーム新記録の67勝を記録し、プレーオフも勢いそのままに40年ぶりのファイナルでレブロン・ジェームズ擁するクリーブランド・キャバリアーズを倒し、40年ぶりのファイナル制覇を成し遂げました。

2015/16シーズンにはスティーブ・カーが背中の手術で前半戦を離脱するも、チームは快進撃を続け、NBA新記録の73勝を記録。ホームでは39勝2敗(歴代3位)と驚異的な強さを魅せました。
ちなみにアウェイでの34勝7敗は歴代1位で、シーズン最多勝とアウェイ成績はマイケル・ジョーダンの伝説のシカゴ・ブルズの記録を破ったものでした。

そして2015/16シーズンに西のファイナルを争ったオクラホマシティ・サンダーのエースであるケビン・デュラントを獲得。反則なチーム編成となりました。。。
(個人的にはサンダーでウェストブルックとダブルエースでウォリアーズと戦い続けて欲しかったなと思っています。)

そうして2014/15シーズンから2018/19シーズンの5シーズンNBAファイナルへ進出し、うち3回のファイナル制覇という伝説的なチームとなりました。
2019/20シーズンは、前述のデュラントがネッツへ/イグダーラがグリズリーズへ移籍、リビングストンの引退、トンプソンが怪我で全休、カリー/グリーンが怪我がちで、フル稼働出来ない状態となり、西の最下位に沈みました。

これだけで2019/20シーズンの低迷は例外的というのがわかるのですが、データでも見てみたいと思ってしまいましたので、良かったらお付き合いください。

2015/16-2019/20シーズンのウォリアーズのデータ

まずはPTS(ポイント)から見てみます。
GSW_PTS15_20
やはり2019/20シーズンのPTSの低さが目立ちます。過去5シーズンで信頼空間に当てはまる標準偏差は105点から122点くらいの中、106.3点と低迷が際立ちます。
2018/19シーズンこそミルウォーキー・バックス(118.1点)に1位を取られ、2位ではありますが、2015/16〜2017/18シーズンは1位を獲得しており、2019/20シーズンは28位とカリー/トンプソンの不在や移籍したデュラントの不在が大きく響いていることがわかります。

GSW_PPP15_20
次にPPP(得点効率)です。
効率では基本的に2015/16〜2018/19シーズンはブレずにきていましたが、2019/20シーズンで0.1ほど下がっており、大きく落としております。
どのくらいの落差かというと、2015/16〜2018/19シーズンはずっと1位でしたが、2019/20シーズンは28位です。
これだけで大きな差があることはわかるでしょう。
得点効率は何かというと、1回の攻撃で何点取れたかを表す数字です。
ウォリアーズの過去5年の攻撃回数の平均が約112回なので、1位を獲得している中でも1番低い1.02と2019/20の0.94を比較すると、114.2点と105.3点の差がつくので、同じ攻撃回数でも9点差つくことになります。
勝敗が大きくこの数字で変わっていることがわかります。

GSW_POSS15_20
続いてPOSS(攻撃回数)です。
こちらでは逆に2019/20シーズンが過去5シーズンで最多となっています。
ただ考える上で、一つ大きな要素があります。
リーグ自体のPOSSの数値が、増加していることです。
(15/16→19/20)109.2→109.5→109.9→113.4→113.5と年々増えている、かつここ2年が著しく増加しています。
ウォリアーズは、(15/16→19/20)6位→7位→16位→13位→16位とPOSSでは順位を落としていっています。
前述の通り、攻撃効率が高いウォリアーズで、17/18や18/19は、リーグ全体の攻撃回数が増えていくスピーディーな展開でも、持ち前の攻撃効率で制していましたが、19/20シーズンは攻撃効率がカリー/トンプソン/デュラントらの不在で大きく低下し埋められずに下位に低迷する要因となってしまいました。

GSW_eFG_20
最後にeFG%です。
FG%に3Pシュート分の付加価値をつけれた割合です。
ここもPPPと同じく2015/16〜18/19シーズンはずっと1位でした、数字で分かる通り高め安定を実現しています。
ウォリアーズの数値自体は4シーズンほぼほぼ同じくらいですが、リーグ平均がこの5年間で2%ほど上がってきているので、リーグ全体で重要な数値と捉え、上がることが勝利に繋がると理解し、取り組んできていることが見受けられます。
またウォリアーズの独壇場であったこの数値ですが、2019/20シーズンでは最下位に沈んでいます。
ここはカリー/トンプソン/デュラントの不在が大きく響いたことがわかります。
例えば過去5シーズンの3Pの決定数の平均は12本なのですが、17/18の11.3本という例外はあるものの、(15/16→19/20)13.1→12→11.3→13.3→10.4と今シーズンの数値が大きく下がっています。
見た目上、1、2本くらいそんなに変わらなそうに見えますが、2本変わると6点変わってくるので、大きな差となります。
仮に2本多く決めていると、6点増えて2019/20シーズンだと、15位のヒートの(112点)を超えるのでシーズンの結果が大きく変わったことが分かるはずです。
今シーズンのヒート凄かったですね!!

最後に

上記の数字から3Pの1本2本が大きな差を持つこと、NBAチームはその1本2本多く決める為に日々練習していることを想像すると面白いです。
新シーズンはカリー/トンプソン/グリーンが本格的に戻ってきますし、昨季加入のウィギンズの連携向上と成長、ドラフト上位指名権を活用した上位選手獲得なのかトレードなのか、、、など巻き返しを期待したくなる現状です。
新シーズンのウォリアーズが楽しみです。