Written By mathew

NBA2011/12-2019/20シーズンのリーグ平均推移3P決定数

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2010年代を変革した3P

この約10年間で、3Pのデータがどのように増えてきたかを見てみる。

NBA2011/12-2019/20シーズンのリーグ平均推移PTS(ポイント)


前回の記事でリーグの得点力向上は3Pにより変革をもたらしたウォリアーズを中心に他のチームも追いかけるように進化してきた歴史と書きました。
そこで3Pがどのように増えてきたのか、NBA.comから集計したデータで2011/12~2019/20シーズンのシーズンごとの3P決定本数の平均推移から見てみます。

2011/12~2019/20シーズンのリーグ平均のデータ

3P11-20
まずこの約10年間で決定本数が6.4本から12.2本と増え、約2倍に増えています。
そしてこの約10年間、微増な年もあれど毎年毎年増加しています。
2019/20シーズンに至っては、牽引役のウォリアーズがデュラント/イグダーラの移籍・トンプソンの怪我による全休・カリー/グリーンが怪我がちでほとんど出れていないスランプ年でしたが、それでも増加しています。
それでは、これまでのシーズンの推移をチームの平均から見てみましょう。

2011/12~2013/14シーズンのチーム平均のデータ

3P11:12_13:14
この3シーズンでは、3P決定数の平均が10本を超えるチームがほとんどいません。
中でも、この3年でもリーグ平均が上がっている中で2013/14シーズンは平均10本以上決めたチームが不在となっています。
ただこの3P時代を牽引したウォリアーズやロケッツが、この頃から上位に顔を出しているのは興味深いです。
2012/13シーズンにジェームズ・ハーデンがロケッツへ移籍し、クレイ・トンプソンが2011/12シーズンにレビューしていることから、3P時代の始まりを感じます。

  • 2011/12シーズン
  • ファイナル優勝チーム:マイアミ・ヒート
  • 東優勝:マイアミ・ヒート/西優勝:オクラホマシティ・サンダー
  • シーズンMVP:レブロン・ジェームズ(ヒート)
  • 新人王:カイリー・アービング(キャバリアーズ)
  • 得点王:ケビン・デュラント(サンダー)
  • 主なドラフト:1位カイリー・アービング/その他:ケンバ・ウォーカー、クレイ・トンプソン、カワイ・レナード、ジミー・バトラー
  • 2012/13シーズン
  • ファイナル優勝チーム:マイアミ・ヒート
  • 東優勝:マイアミ・ヒート/西優勝:サンアントニオ・スパーズ
  • シーズンMVP:レブロン・ジェームズ(ヒート)
  • 新人王:デイミアン・リラード(トレイルブライザーズ)
  • 得点王:カーメロ・アンソニー(ニックス)
  • 主なドラフト:1位アンソニー・デイビス/その他:デイミアン・リラード、ブラッドリー・ビール、アンドレ・ドラモンド、ドレイモンド・グリーン、クリス・ミドルトン
  • 2013/14シーズン
  • ファイナル優勝チーム:サンアントニオ・スパーズ
  • 東優勝:マイアミ・ヒート/西優勝:サンアントニオ・スパーズ
  • シーズンMVP:ケビン・デュラント(サンダー)
  • 新人王:マイケル・カーター・ウィリアムス(シクサーズ)
  • 得点王:ケビン・デュラント(サンダー)
  • 主なドラフト:1位アンソニー・ベネット/その他:ヤニス・アデトクンボ、ビクター・オラディポ、C・J・マッカラム、ルディ・ゴベア

2014/15~2016/17シーズンのチーム平均のデータ

3P14:15-16:17
ついに2014/15シーズンにウォリアーズがNBAの覇権を勝ち取ります。
2015/16シーズンには歴代1位のシーズン最多勝を収め、3Pで他チームを圧倒し、2位のキャバリアーズに大きく差をつけての3P決定数1位となります。
2016/17シーズンでは、デュラントの加入により、デュラントとの融合で、個人技も活かしつつの戦い方になった影響か少し下がっていますが、それでも上位につけています。
またロケッツがこの3年間でも上位にいて、更にはレブロン・ジェームズが復帰したキャバリアーズが上位に名を連ねるようになります。
ここからレブロン率いるキャバリアーズと王朝となるウォリアーズの覇権争いが始まりました。

  • 2014/15シーズン
  • ファイナル優勝チーム:ゴールデンステート・ウォリアーズ
  • 東優勝:クリーブランド・キャバリアーズ/西優勝:ゴールデンステート・ウォリアーズ
  • シーズンMVP:ステフィン・カリー(ウォリアーズ)
  • 新人王:アンドリュー・ウィギンズ(ティンバーウルブズ)
  • 得点王:ラッセル・ウェストブルック(サンダー)
  • 主なドラフト:1位アンドリュー・ウィギンズ/その他:ジョエル・エンビード、ニコラ・ヨキッチ、アーロン・ゴードン、マーカス・スマート、ザック・ラビーン
  • 2015/16シーズン
  • ファイナル優勝チーム:クリーブランド・キャバリアーズ
  • 東優勝:クリーブランド・キャバリアーズ/西優勝:ゴールデンステート・ウォリアーズ
  • シーズンMVP:ステフィン・カリー(ウォリアーズ)
  • 新人王:カール=アンソニー・タウンズ(ティンバーウルブズ)
  • 得点王:ステフィン・カリー(ウォリアーズ)
  • 主なドラフト:1位カール=アンソニー・タウンズ/その他:ディアンジェロ・ラッセル、クリスタプス・ポルジンスキ、デビン・ブッカー、モントレズ・ハレル
  • 2016/17シーズン
  • ファイナル優勝チーム:ゴールデンステート・ウォリアーズ
  • 東優勝:クリーブランド・キャバリアーズ/西優勝:ゴールデンステート・ウォリアーズ
  • シーズンMVP:ラッセル・ウェストブルック(サンダー)
  • 新人王:マルコム・ブログドン(バックス)
  • 得点王:ラッセル・ウェストブルック(サンダー)
  • 主なドラフト:1位ベン・シモンズ/その他:ブランドン・イングラム、ジェイレン・ブラウン、バディ・ヒールド、ジャマール・マリー、ドマンタス・サボニス、マルコム・ブログドン

2017/18~2019/20シーズンのチーム平均のデータ

3P17:18-19:20
次の3年間では、年を追うごとに平均3P決定数はリーグ全体でも増えていき、2019/20シーズンには29チームが平均10本超えとなり、最下位のニックスでさえも、2010年代初頭であれば1位になるくらいの数字を残しています。
その中でも興味深いのは、NBAでもTOP1,2の3Pシューターを抱えるウォリアーズが牽引役かと思いきや、この3年間で1位に輝いたのはロケッツ。
ウォリアーズは2018/19シーズンこそ上位に顔を出すものの、2017/18シーズンに至っては8位と、牽引している順位でなくなっています。
やはりケビン・デュラントの存在とのバランスもあったのでしょうか。
そして前の3年で上位に連ねていたキャバリアーズも、レブロンのレイカーズ移籍で2018/19シーズンからは下位に沈んでいます。
近年ではヤニスのインサイドアウトで3Pを多投するバックス、ドンチッチとポルジンスキの欧州デュオにロールプレイヤーのセス・カリーと3Pを臆さず打てるプレイヤーが集まるマーベリックス、ネッツが上位の常連となってきています。
ネッツは来シーズン、デュラント・アービングの完全復帰に、ハーデン加入の噂まであるので、どう進化するか見ものです。

  • 2017/18シーズン
  • ファイナル優勝チーム:ゴールデンステート・ウォリアーズ
  • 東優勝:クリーブランド・キャバリアーズ/西優勝:ゴールデンステート・ウォリアーズ
  • シーズンMVP:ジェームズ・ハーデン(ロケッツ)
  • 新人王:ベン・シモンズ(シクサーズ)
  • 得点王:ジェームズ・ハーデン(ロケッツ)
  • 主なドラフト:1位マイケル・フルツ/その他:ロンゾ・ボール、ジェイソン・テイタム、ディアロン・フォックス、ドノバン・ミッチェル、バム・アデバヨ、
    ジョン・コリンズ、カイル・クーズマ
  • 2018/19シーズン
  • ファイナル優勝チーム:トロント・ラプターズ
  • 東優勝:トロント・ラプターズ/西優勝:ゴールデンステート・ウォリアーズ
  • シーズンMVP:ヤニス・アデトクンボ(バックス)
  • 新人王:ルカ・ドンチッチ(マーベリックス)
  • 得点王:ジェームズ・ハーデン(ロケッツ)
  • 主なドラフト:1位ディアンドレ・エイトン/その他:ルカ・ドンチッチ、トレイ・ヤング、シェイ・ギルジャス=アレキサンダー、ディボンテ・グラハム
  • 2019/20シーズン
  • ファイナル優勝チーム:ロサンゼルス・レイカーズ
  • 東優勝:マイアミ・ヒート/西優勝:ロサンゼルス・レイカーズ
  • シーズンMVP:ヤニス・アデトクンボ(バックス)
  • 新人王:ジャ・モラント(グリズリーズ)
  • 得点王:ジェームズ・ハーデン(ロケッツ)
  • 主なドラフト:1位ザイオン・ウィリアムソン/その他:ジャ・モラント、R・J・バレット、八村塁、タイラー・ヒーロー、マティス・サイブル、ブランドン・クラーク、エリック・パスカル

最後に

この約10年間で3Pが増加し続けていますが、ここからの2020年代もルカ・ドンチッチやトレイ・ヤングと言った華のあるシューターが出てきているので、傾向は変わらない気がします。
またポルジンスキやヨキッチなどビッグマンでも3Pが打てる選手が増えていますね。
GMとHCが代わり、ハーデンやウェストブルックの移籍の噂が出ており、チームが大変革されそうなロケッツ。来シーズンどうなるのか全く読めないですね。
次回はまた違った角度からデータを見ていきたいと思います。