Written By mathew

Magic Oneohtrix Point Never-Oneohtrix Point Never-

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架空のラジオ局
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Daniel Lopatin(ダニエル・ロパティン)は、アメリカ・ニューヨーク・ブルックリンを拠点とするOneohtrix Point Never(ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー)としてエレクトロニックミュージシャンでありながらプロデューサー兼音楽映画家です。

映画音楽家として「グッド・タイム」や「アンカット・ダイヤモンド」といった作品を手掛けており、「グッド・タイム」ではFKATwigsやIggy Popなど多くのアーティストとコラボレーションし、2017年のカンヌ映画祭最優秀サウンドトラック賞を受賞しました。

プロデューサーとしては、The WeekndやMoses SumneyのGræで作曲とプロデュースを行うなど、幅広い活躍をしています。

そんなダニエル・ロパティンのメインプロジェクトであるOneorthrix Point Neverの集大成的アルバム「Magic Oneohtrix Point Never」が2020年10月30日にリリースされました。
タイトルの由来は、元々Oneorthrix Point Neverというアーティスト名が、ボストンのラジオ局「Magic 106.7」を聴き間違えて言葉遊びで付けられたことが由来し、今作の「Magic Oneohtrix Point Never」というタイトルになっています。

そして今作のアートワークは、ノイズシーンでの関わりから古くからの友人だったというロバート・ピーティが手掛けています。またロバート・ピーティはこれまでにTame Impalaの「Currents」やKe$haの「Rainbow」のアートワークを手掛けています。

まず1曲目「Cross Talk Ⅰ」でラジオの始まりを感じさせ、「Auto & Allo」で番組が始まり、穏やかな「Long Road Home」で心地いいボーカルとの交わり、まるで同レーベルのBibioの曲のようにも感じる気持ちの良い曲です。
この心地のいいボーカルは、なんとダニエル・ロパティン本人です。

そして「Cross Talk Ⅱ」で次の番組へ移っていき、「I Don’t Love Me Anymore」で、良い意味でらしからぬ心地のいい曲が続き、「Bow Ecco」「The Whether Channel」「No Nightmares」でらしさ溢れるサウンドを挟みます。

「Cross Talk Ⅲ」からの「Tales From The Trash Stratum」から「Imago」の流れではラジオのようなノイズ音を組み入れ、ラジオDJの声のようなサンプリング。「Cross Talk Ⅳ/Radio Lonelys」で次の展開へ進んでいき、「Lost But Never Alone」からの展開は映画音楽のような雰囲気を感じます。

「Wave Idea」では次の朝がきたかのような鳥のさえずりのような音が心地よく、朝からラジオを付けて、1周して次の朝を迎えてしまったかのような展開に感じます。
鳥のさえずりからの「Nothing’s Special」「Ambien1」によるアンビエントな曲で終わっていきます。

ここまでラジオのように聴かせながらもOneorthrix Point Neverのこれまでを総括するようなアルバムであり、Warpへのリスペクトを感じるアルバムとなっています。