Written By mathew

HOLLOW EP-IKONIKA-

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鋭利な低音による刺激
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Sara Abdel-HamidことIKONIKA(アイコニカ)は、イギリス出身のエレクトロニックミュージシャンであり、プロデューサー、DJです。

KODE9主宰のHyperdub Recordsから2008年にデビューしました。

Hyperdubと言えば、前述のKODE9やBurial、DarkstarにJokerやKing Midas Sound、Laurel Haloなどがリリースしているレーベルです。

個人的には夜にヘッドフォンやイヤホンで聴くと、凄く気持ちいいサウンドのイメージの多いレーベルです。

今作も例外になく、夜に聴くと気持ちの良いサウンドで、出だしの「Kick Count」から気持ちの良い低音の一定のリズムで始まります。
重なる息のようにも聴こえる音とのグルーヴも気持ち良いです。

2曲目の「Hollow」はEPのタイトルでもある曲です。
バスの音が気持ちよく伸びながら何度も続き、低音に包まれるようです。

Hollowとは、くぼみや空洞という意味で、確かに音で気持ちの良いくぼみを再現しているように感じます。

3曲目の「Blood Tinge」という血の色合いという意味の曲は、まるで血の流れるような音にも感じ、脈々と流れ、様々な気管を流れているかのようでもあり、心臓の音のようでもある曲が、身体とシンクロしているように感じて気持ちいいです。
4曲目の「A-Void」は、Hyperdubを感じる始まり方で、徐々に音の種類が増えて進んでいきます。

5曲目の「Body Servants」という体のしもべという意味の曲は、こちらも同じくHyperdubを感じる始まり方で、音が回っていくような感じが気持ちよく、音の緩急が癖になり、じわじわ聴こえる低音も裏側の音の動きが素晴らしい、何度か聴くと段々と更に良い曲に感じてきます。

6曲目の「Terminus」は、終点や終端という意味で、文字通り最後の曲です。
ここまで来て、そうか、これが最後の曲かと、ここで個人的には曲の繋がりを感じました。
これまでの5曲で感じていたものを回収するような隠美な音のレイヤーが気持ちいいです。

このEPは1曲目は割と1曲だけで何かプレイリストに混ぜて聴いても気持ちいい曲ですが、他の5局はできれば、6曲連続でEP順とおり聴くのが一番気持ちいのではないかなと感じるEPでした。
何より、曲が変わっていくたびに気持ちよくなっていく感覚があります。

それとなくHyperdubは、ショーケースなどで来日する機会が多く感じていたので、コロナ禍のあと来日して頂き、UNITあたりでオールナイトで暗闇の中、IKONIKAの楽曲を聴きたいと思いました。